• ホーム
  • 坪単価でハウスメーカーを決めてしまうのは間違い?

坪単価でハウスメーカーを決めてしまうのは間違い?

2019年11月16日
アパート

ハウスメーカーが取り扱う物件の価格の高低を判断する要素として坪単価が挙げられます。坪単価は1坪あたりの価格を表すものですが、この計算方法についてはハウスメーカーごとに違いがあります。よく用いられる計算方法の1つが延床面積での計算です。本体価格を延床面積で割ることにより、延床面積あたりの坪単価を求めることが出来ます。延べ床面積は建物の各階の床面積の合計を指し、吹き抜けや玄関ポーチのような壁で囲まれていない部分を含まないのが特徴となっています。ハウスメーカーによっては延床面積ではなく、施工床面積で計算しているところもあります。施工床面積とは延床面積に加えてバルコニーや吹き抜けなどの部分も足した面積のことを指すため、広めになることが多いです。施工床面積が延床面積よりも広いということは、施工床面積で坪単価を計算した方が坪単価が低くなります。ここにそれぞれのハウスメーカーのオリジナルの要素が入ることによって、各々異なる基準での坪単価を算出することになるので単純な比較はできません。そもそもハウスメーカーがどうやって坪単価を算出するかについては、細かいルールがないのが実際のところです。しかし、ハウスメーカーごとにどのような計算で坪単価を出しているのかについてはカタログなどに記載されています。その内容を確認し、本当の意味でリーズナブルな価格で購入できる物件を探すのが有効となります。

単価の計算方法にはルールがないものの、ある程度の知識を持っていれば基準をそろえつつ計算することも可能です。計算しなおす方法が分からない場合にはサイトなどを利用することが有効となります。算出方法が会社によって違うのは坪単価がハウスメーカーによって任意で算出される仕様になっているからであり、法律上は何ら問題がありません。

延床面積と施工面積のどちらを使用した基準の方が良心的とは一概に言えませんが、計算方法が違うことについて営業マンが伝えてくれないことも想定されます。それゆえに自身でしっかりと把握しておくことが大切です。もしも、その会社ごとの仕様が分からないという場合には、担当者に聞いてみるようにしましょう。その担当者が十分な知識を身に付けていれば、詳しく説明してもらえる可能性が高いと言えるでしょう。また、坪単価の計算方法に関心を持っていることを見せることは、不動産に関する知識を持っていることを示す要素ともなります。